「難を転ずる」として、縁起の良い木とされてきた南天。
大陸から渡来したと言われるその実は、「o-メチルドメスチシン」を多く含み、
せき止め効果の高い生薬として、古くから利用されてきました。
現在ではその効果を厚生労働省から認められ、
医薬品の有効成分のひとつとして定められています。
学名 | Nandina domestica |
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植物 | メギ科に属する常緑低木 |
生育地 | 古来中国から薬用、観賞用として伝来。 国内では東海道から近畿以西の本州、四国、九州などの暖地に自生。 |
薬用部位 | 果実、葉、茎、根が生薬となり、果実を乾燥させたものを「南天実」と呼ぶ。 |
「南天実」は「o-メチルドメスチシン」を含んでいます。
この「o-メチルドメスチシン」に、せきやのどのあれに効く作用があります。
- 1.気管平滑筋を拡張し、せきを鎮める
- 2.せき中枢の興奮を抑え、せきを鎮める
- 3.殺菌作用により、菌による気道の炎症を抑える
- 4.鎮痛作用により、のどの痛みを和らげる